このページでは、様々な音楽ライブに参戦している筆者が、ライブ・コンサート用の双眼鏡の選び方や、おすすめの双眼鏡について詳しく解説しています。
双眼鏡は安いものから高級なものまで様々ですが、選び方を間違えると、せっかく双眼鏡を使ったのに推しがよく見えず、無駄な買い物になってしまうリスクもあります。
そうならないためにも、しっかりと自分に合った双眼鏡を選びましょう!
ライブ用の双眼鏡の選び方
双眼鏡を選ぶポイントはいくつかありますが、その中でも特に重要な項目を紹介します。
倍率
倍率とは、双眼鏡で見たときにどれくらい大きく見えるかを表した数値です。
例えば、倍率12倍の双眼鏡を使うと「120m先にあるものが、肉眼で10m離れたところから見た時とほぼ同じ大きさで見える」ということになります。
倍率が高くなるほど対象が大きく見えますが、そのぶん手ブレが大きくなったりして見にくくなるため、単純に高ければ良いというわけではありません。
手ブレを補正する防振機能が無い双眼鏡を使う場合、「倍率8~10倍」程度がおすすめとされています。
口径(対物レンズ有効径)
口径とは、双眼鏡のレンズの大きさ(レンズの直径)のことを指します。
口径が大きいほど集光力が増え、対象が明るく見えやすくなります。ライブ・コンサート会場は基本的に暗いことが多いため、明るく見えるということは結構重要です。
一方でレンズが大きくなるぶん双眼鏡自体も大きくなり、重量が重くなるというデメリットもあります。
製品説明に倍率とセットで記載されていることが多く、たとえば「8×21」と書いてある場合は、倍率8倍・口径21mmの双眼鏡ということです。
重さ
双眼鏡は手に持って使うものなので、重量があると長時間使いづらいです。
性別や体格など個人差がありますが、目安として400g以内のものを選ぶのが良いでしょう。
アイレリーフ
レンズから眼の距離で、視野全体が見える距離のことをアイレリーフといいます。アイレリーフが短いと、メガネをかけたときに見にくくなる可能性があります。
メガネをかけて双眼鏡を覗きたい場合、アイレリーフが13~15mm以上あるものを使うのがおすすめです。
防振双眼鏡
防振双眼鏡とは、手ブレを自動で補正してくれる双眼鏡のことです。
防振双眼鏡であれば、12倍以上の高倍率でもブレを防いでくれるため、アリーナやドーム級の会場でもはっきりと対象を見ることができます。
ただし、防振双眼鏡は高性能なぶん、値段が数万円以上~と高額になるというデメリットがあります。予算に余裕がある人におすすめですね。
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メーカー
近年では様々なメーカーから双眼鏡が発売されていますが、そのぶん怪しい製品もあります。特に価格が安すぎるものは、スペックや耐久性に疑問が残ります。
個人的には双眼鏡のノウハウがしっかりとあるメーカーや、信頼できる企業の製品を選ぶのがおすすめです。
会場別・おすすめの双眼鏡
※各会場のステージの距離は目安です
ホール会場&アリーナ・ドームのアリーナ席前方
大きめのホール会場(キャパ4,000~5,000人程度)はステージから後方席までの距離が50mくらいになっていることが多く、倍率8倍の双眼鏡でしっかりとステージを観ることが可能です。
また、アリーナ・ドーム会場のアリーナ席前方~中間も大体50m以内なので、8倍の双眼鏡でOKです。
8倍の双眼鏡であれば「ペンタックス 8×21 UCF R」がおすすめです。良スペックな割にお手頃価格で、アイレリーフも13mmあるため眼鏡をかけたまま使用できます。
アリーナ・ドームのアリーナ席後方~スタンド席前方
アリーナ・ドーム会場のアリーナ席後方からスタンド席前方になると、ステージからの距離が約60~150mと一気に遠くなります。そのため、8倍の双眼鏡だと物足りないかもしれません。
これらの座席から双眼鏡を使う場合は、倍率10倍の双眼鏡がおすすめです。
「Nikon トラベライトVI」は倍率10倍・口径25mmなので集光力が高く、しっかりと対象を観ることができますよ。
アリーナ・ドームのスタンド席後方
アリーナ・ドーム会場のスタンド席後方は、150~200mとさらに遠いです。
10倍の双眼鏡でも比較的ステージが観えますが、しっかり観たいなら防振双眼鏡を使いましょう。
「ビクセン アテラII」は倍率12倍の防振双眼鏡で、防振双眼鏡の中では比較的リーズナブルな値段で購入することができます。望遠鏡・双眼鏡のメーカーだけあって性能は折り紙付きです。
まとめ
- 倍率は防振双眼鏡以外なら8~10倍程度がおすすめ
- 口径は20-25mm程度が重すぎずおすすめ
- 眼鏡をかけている人はアイレリーフの長さも要チェック
- 手ブレ無しで完璧に観たいなら防振双眼鏡を使おう
以上、ライブ・コンサートにおすすめの双眼鏡を紹介しました。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。